2013年8月26日月曜日

胎児は生命の進化の流れを再演する

「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」の放送日:2013/8/26~

書籍: 胎児の世界―人類の生命記憶

作者: 三木 成夫

出版社: 中央公論新社


三木成夫 著 赤ん坊が、突然、何かに怯えて泣き出したり、何かを思い出したようににっこり笑ったりする。

母の胎内で見残した夢の名残りを見ているのだという。

私たちは、かつて胎児であった・十{と}月{つき}十{とお}日{か}・のあいだ羊水にどっぷり漬かり、子宮壁に響く母の血潮のざわめき、心臓の鼓動のなかで、劇的な変身をとげたが、この変身劇は、太古の海に誕生した生命の進化の悠久の流れを再演する。

それは劫初いらいの生命記憶の再現といえるものであろう。



2013年8月19日月曜日

武術家と医師の対談から人生の最善手が見えてくる

「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」の放送日:2013/8/19~

書籍: 武術と医術 人を活かすメソッド

作者: 小池弘人

出版社: 集英社


経済を優先するあまり、自然環境のみならず伝統的な人間のつながりをも破壊する現代文明への疑問から武術の世界に身を投じた武術研究者、甲野善紀。

一方、西洋偏重の医療界に限界を感じ、代替医療を選択肢に入れた統合医療を実践する医師、小池弘人。

この二人が、科学、医療、スポーツ等における一方的な「正統性」を懐疑し、人を活かすための多様なメソッドを提言する。

特定の見方、方法論の呪縛を離れ、虚心にリアルな生に向き合う事で、自分自身にとっての人生の「最善手」が見えてくる。

武術と医術の叡智が交錯するスリリングな対談。

2013年8月12日月曜日

超おひとりさま社会の消費と行動

「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」の放送日:2013/8/12~

書籍: 日本人はこれから何を買うのか? 「超おひとりさま社会」の消費と行動

作者: 三浦 展

出版社: 光文社新書


2035年、「一人暮し世帯」が1846万世帯となる。逆に、かつて主流だった「夫婦と子 ども世帯」は1153万世帯に減る。

平均的だと思っていた日本の家族像というものは、 もはや過去のものになりつつあるのだ。

また、「一人暮らし」というと、未婚の若者といったイメージが強かったが、今後20 代、30代の一人暮らしは減り、代わりに高齢者のおひとりさまが急増する。

「超おひとりさま社会」になることを前提に、社会全体を見直さなくてはならない。 個人化・孤立化が進む中、日本の消費はどう変わっていくのか。

モノを買わない時代、人々は何を求めているのか。 キーワードは「シェア」と「共費」。

さまざまな地域や企業の取り組みを紹介しつつ、日本社会のゆくえを予測する。